飛行機でロードバイクやクロスバイクを輪行する方法。実際に飛行機輪行してみた。
夏から札幌の実家に保管してたロードを東京の自宅に持ち帰るべく、飛行機輪行(移送)しました。全てが凍てつく真冬の北海道で、ロードバイクを抱えたおっさんは、傍から見てさぞ滑稽だったと思います笑
折角なので、今後飛行機で自転車を運ぶ方のご参考になればと思い、記事にまとめてみました。
本記事と合わせて、注意点のまとめ記事も参照頂ければ幸いです。
本記事は体験記なので、実際に輪行される際は本記事よりも、上の「注意点まとめ」記事をよく読んで頂いた方が良いかもしれません。
往路は北海道新幹線での輪行
今回ではなく夏の写真となりますが、行きは新幹線でした。
普段北海道に帰るのは99%飛行機ですが、この時は、当時開通したばかりの北海道新幹線に乗りたかったので・・・!
陸路は青春18切符で東京遊びに来た時以来だなー。
鉄道の場合は自分の手元に置けますし、新幹線の場合は予約すべき席も決まっているので難しいことはありません。梱包も普通の輪行袋です。
手元におけるといっても、新幹線のどこでも自転車を置けるわけではありません。1両の中の最後尾にある座席と壁の間に納めます。
ここですね。
ここを確保するために、下りの新幹線の場合は1A~1Cの座席のどこかを予約します。
当日は他2席の乗客の人にひたすら謝りましょう。
実際にはこんな感じ。
写真だと結構はみ出てますが、実際はそこまではみ出てるわけではなく最後尾の座席さえ確保できればあまり問題はありません。
復路は飛行機での輪行。注意点いろいろあり。
帰り(半年空いてますが)は新幹線乗る必要もないし、マイルもいっぱいあるので飛行機で輪行して帰ることにしました。
準備の段階で調べてみると、注意事項が本当にたくさん。
リストにしてみるとこんな感じ。
・箱かバッグか梱包手段をしっかり考える。
・他の荷物と合わせて20kg以内は無料(普通席)
・20kgを超える場合は超過料金が必要(普通席)
・国内線は規定サイズ外でも積み込むことができれば荷受け可
・国際線の場合は3辺の合計が203cm以上は預かり不可
・ソフトケースやダンボールでの梱包
・パンク修理キットなど可燃性の物は預けられない場合がある。
・運送中の破損は免責
・空気補充用ガスは(CO2ボンベ)4個までなら可能
・電動アシスト自転車は預かり不可(リチウムイオン電池)
・電動変速機も不可の場合がある(リチウムイオン電池)
・ハンドルは外す
・ペダルは外す
・タイヤの空気は抜く
・バルクカーゴ室に積まれるので梱包はしっかり
詳しくはこの記事にまとめました。実際に輪行する際は本記事より下の記事を参考にしてください。
まずは飛行機輪行のための準備
箱を用意します。
今回は箱。
ただのダンボール箱。
新品の自転車が工場からお店に納品される際に自転車が入っている箱です。
自転車専用とは言え、所詮ダンボールです。お店に相談したら無料で貰えます。
飛行機での輪行を初めて行うのなら、まずは箱で無料で試すのがいいと思います。
もちろん、機能的にはバッグの方が遥かに優れていますから、何度も輪行を繰り返す予定のある方は最初からしっかりとした輪行バッグを購入した方が絶対にいいです。
具体的な商品名でいうと、「OSTRICH OS-500トラベルバッグ」や
OSTRICH(オーストリッチ) OS-500トラベルバッグ
「シーコンエアロコンフォート」などです。
これらは専用品だけあって、機能的にも非常に優れており安心を買うのであれば間違いなくこちらをオススメします。
ただ、当然ながらそれなりに高いんですよね・・・。
金額と安心を天秤にかけて、お金が勝った方はダンボールからスタートすると良いかと思います。機能性は低くても、頑丈さはありますから。
入手方法としては個人店よりも大型スポーツ店などでは、販売量も多いため比較的簡単に箱をもらえる可能性が高いです。
事前に電話して確認しましょう。私は実家の近所のスポーツデポ様から貰いました。
梱包方法
ハンドルとサドルとペダルを外し、ディレイラーとチェーンをしっかりエアーキャップ(プチプチ)で保護します。
この後安全のため100円ショップで売っているマジックテープでハンドルやホイールを固定します。
スキマに新聞紙などでショックを和らげるよう梱包します。
旅行などの際はウェアなどでもいいかもしれません(汚れなどを気にしなければ)
輪行開始!
最初は空港までの電車での輪行
車椅子スペースをお借りして、新千歳空港まで運びました。家を出る前に車椅子スペースが何両目にあるかや、列車の最後尾に乗るなど注意が必要です。
当然ですが混雑電車はダメですよ。
今回は実家のある札幌で乗り慣れていて、最後尾の車両なら毎度殆ど人いないことを把握していたので問題ありませんでしたが、見知らぬ土地ならきちんと確認しましょう。
電車での輪行そのものは輪行袋が箱に変わっただけで、むしろ袋よりしっかりして持ちやすく簡単でした。
航空会社に預け入れ荷物として預ける
預け入れ窓口で重さを計測
ANAの場合20kg以上は有料ですので、念の為窓口の入り口にある重量計で計測します。
カーボンのロードバイク自体は軽いですし、自転車の重さを気にされる方多いので自転車そのものの重量を把握されてる方は多いと思います。
しかし、中身が非常に軽くても、箱自体もある程度重量ありますし、梱包材、ウェア、ボトルなどが入っているため総重量どの位になるのだろ?と不安になる方も多いと思います。私もその一人。梱包してる時に体重計に乗っけていますが形状的に上手く測れないので・・・・。
結果は15.16kgでした。余裕。
後5kg近く余裕ありますから、背負ってたカバンを預けようと思えば預けられたかもしれませんね。
ところでスターアライアンスゴールドメンバーでプレミアムクラスに乗ると60kgまで手荷物が無料なのですが、60kgってどんな荷物だと・・・
絶対、持てないよね・・・と思うんですけど、実際必要としている人はどんななんでしょうね。
X線を通す(ギリギリ)
X検査サイズギリッギリです笑
これもし通らなかったら、せっかく梱包した物を解いてと言われるのかとドキドキしながら見守ってました。
普段のカバンと同じところに預ける。
ここで横向きだと計量できないので縦にして下さい!と言われました。
天地無用の梱包をしてると困ったかもしれません。預け入れの最後の計量は自転車は、横向き(普段の向き)には乗らないと覚えておきましょう。
預けた後は普通のチェックインと変わりません。
ラウンジでゆっくり過ごして、飛行機に搭乗します。
羽田空港到着後
羽田空港到着後、ベルトコンベア前で待てども待てども荷物が出てきません。
最後はついに止まりました。
え?
え?
え?
待ってるとこ間違えた??
国内でロストバゲージ??
いやまさか国内でなんて無いでしょ・・・
少し経つと「大きな荷物を預けたお客様カウンターへどうぞ」とアナウンス。
そもそもカウンターってどこ・・・・。
と、思いながら辺りを見渡すと、見慣れたでかい箱がいました。
場所は到着ロビーの一番奥。今までも必ず見てたと思いますが、自分に関係なさすぎてスルーしてた設備です。
コンベアに乗らないのはここから出てくるんですね。初めて知りました。
このカウンターで荷物を受け取り、帰りましたとさ。
まとめ
梱包に気をつけて持っていけば、そう難しいものではありませんでした。
ただし、梱包を厳重にすることが何より重要です。
また、空港は重い荷物を持った旅客のための設備とはいえ、ここまで大きな荷物は正直対応外です。取り回しに苦労しました。コンパクトに折りたためる方法で運べた方が楽かもしれません。もしくはそもそも運送会社で発送してしまうのも考慮に入れてもいいかもしれません。
マイルが貯まっている私のような場合は飛行機の優先順位が上がりますが、純粋に落差を比べれば新幹線輪行や(バス会社が許せば)バス輪行の方が確実に楽だと思います。陸続きなら新幹線などを検討したほうがいいと思います。陸の続いていない北海道や沖縄、海外だと残念ながらそうはいきませんのでしっかり対策をして挑みましょう!
事前準備をしっかりして是非楽しんでください!
それではみなさま良い輪行旅行を!
ではまた。