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理系×文系夫婦のマイル日記

マイレージ、カード、ポイント、使い方、旅の情報を書いていきます。

マイルで乗るなら今のうち!メキシコシティ直行便は短命に終わるかも?

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マイルで乗るなら今のうち!メキシコシティ直行便は短命に終わるかも?

 こんにちは。 i10です。 ANAマイルの特典航空券が使える行先の内、ANA直行便で最近追加された都市があります。 

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 メキシコシティです。

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 Zone6なので、片道ビジネスクラスで7,500マイルで行く事ができます。

新規就航したANAのメキシコシティ直行便

 そもそも成田~メキシコシティ直行便自体2017年2月15日新規就航なのですから、最近追加されたのも当たり前ですが(笑 

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 ハブアンドスポークではなく、各都市同士を直接直行便で結ぶ、ボーイング787ドリームライナーのコンセプトそのままに、今まで直行便の無かったメキシコシティへの路線が開通されました。

 メキシコには近年続々と日系企業が進出しているため、航空会社にとっては多くのビジネス客の需要が見込め、ビジネス客にともっても所要時間、乗り換えの手間共に非常に楽になりました。

 マイルを使った旅行でも、スターアライアンス加盟の航空会社を使えば、ANA便がなくとも基本的に世界中何処にでも行くことはできます。しかし、ANAの世界的に見ても高クオリティかつ日本語の接客のほうが楽ですし、同じマイル数使うなら乗り換えが無いほうが良いに決まってます。(稀にラウンジ目的でトランジットを好む層もいますが笑)。

 ここまではめでたい話。ニュース自体も半年以上も前の話。飛行機やマイルが大好きな方々には、周知の事実であります。

 

 では、ここからはめでたくない話。

なぜメキシコに日系自動車メーカーが多く進出した?

 タイトルに書いちゃってますが、近年続々と進出している日本企業とは、自動車メーカーです。それと自動車メーカーに部品を納めるサプライヤー。

 トヨタ、日産、ホンダ、マツダ、日野が進出しています。北米に合わない小型車主力のダイハツとスズキと、カムリを生産していた10万台/年のラインを返してもらって、余裕たっぷりのスバルを除いて、北米に大量に車を売りたいメーカーはこぞってメキシコに進出しました。

 この自動車メーカーや、サプライヤーの経営者やエンジニアたちを運ぶために開設されたのが、メキシコシティ直行便です。 各メーカーを詳しく見てみましょう。

 


■トヨタ

TMMBC+TMMGT 2工場体制(2019年稼働)

  TMMBC(Toyota Motor Manufacturing de Baja California, S.de R.L.de C.V.) ピックアップトラックの『タコマ』を、年間9万台生産。

 TMMGT(Toyota Motor Manufacturing de Guanajuato) およそ10億ドル投資して、2019年にモデルチェンジする新型『カローラ』を、年間20万台生産する。 2019年操業開始予定。 TMMGT特徴は、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)を前提とした、新しい工場づくり。新設工場としては初めて、TNGAによるメリットを最大化できる工場づくりを行う。TMMGT後は他の地域や工場にも展開していく方針。 余談ですが新型カローラは日本も3ナンバーになるとかならないとか。本当なのかな?

 

■日産

日産テクニカルセンター・メキシコ

研究開発

アグアスカリエンテス第1工場

マーチ、ヴァーサ、ヴァーサノート、セントラを生産

アグアスカリエンテス第2工場

セントラを生産

クエルナバカ工場

ツル、ティーダ セダン、NP300、NV200、フロンティア、Taxi for NY(NV200 -T)を生産

ニューヨークのタクシーになったNV200は、ここで生産されてるんですね。

 

■ホンダ

Honda de Mexico, S.A. de C.V.

年間20万台 二輪車:TOOL、CARGO、DIO、GL150を生産 四輪車:CR-V、フィットを生産

 

■マツダ

MMVO(Mazda de Mexico Vehicle Operation)

マツダ・モトール・マヌファクトゥリング・デ・メヒコS.A. de C.V.

マツダ2(日本名デミオ)など年23万台規模。

このうち5万台分はトヨタブランドの小型車の受託生産。

海外生産比率の少なかったマツダの社運をかけたプロジェクトと呼ばれて言います。

マツダ メキシコ新工場概要 http://www2.toyota.co.jp/jp/news/12/11/nt12_1109.html

 

■日野

HINO MOTORS MANUFACTURING MEXICO, S.A. DE C.V.

HINO500シリーズ等を年間1,200台生産


 

 どうでしょう。かなり大きく、しかも各社集約しています。おそらく、想像していたよりも大きかったのではないでしょうか。数百万台規模で生産している、アメリカ国内の北米工場に比べたら規模は小さいものの、メキシコという国の規模から考えると、膨大な生産数です。

 なぜ、こんなにも沢山の自動車を生産するのでしょう?答えはNAFTA(北米自由貿易協定)です。このNAFTAがメキシコに工場を沢山作った理由であり、表題の、意外と短命に終わるかも?と言った危惧の原因なのです。

NAFTAとは?

 アメリカ、カナダ、メキシコで署名された、3か国による自由貿易協定。1992年12月17日に署名。発効は1994年1月1日で、メキシコからアメリカへの輸出の半分以上とアメリカからメキシコへの輸出の3分の1以上の品目の関税が即時に撤廃。

 メキシコは人件費や土地が安く、アメリカへの輸出へは国内での移動と同じレベルに関税などがかからないとなれば、アメリカ向けの製品をメキシコで作らない理由はありません。そのため、先述したように、各自動車メーカーが続々と進出しました。

 ここまでは、貿易が活発になり、メキシコが発展してよかったね!という話。

 しかし、やりすぎたのです。 元々外資であり、安く作れればどこでも良い日本の自動車メーカーだけではなく、アメリカのメーカーも移転を始めたのです。フォードモーターは16億ドルも費やして、コンパクトカーを全面移管します。元々生産していたデトロイトは廃墟となりました。お菓子メーカー(ビスケットメーカー?)のナビスコもアメリカの工場を閉め、メキシコで生産しています。

なぜメキシコシティ直行便は短命に終わりそうなの?

 フォードやナビスコが出たあたりで、気がついた人がいるかと思いますが、NAFTAはメキシコに工場が出来た理由でもあるし、衰退するかもしれない理由そのものなのです。

 その理由はトランプ大統領にあります。

 日本国内では、日本が当事者であるTPPの話題ばかりですが、アメリカではNAFTAはTPPと同じかそれ以上に話題になっています。トランプ氏はNAFTAについて「ひどい失敗作だ。見直すことになるだろう」と言ったほど。

 ナビスコは選挙期間中に「メキシコで生産しているからオレオは二度と食べない」と名指しで批判されたのを覚えている人もいるかと思います。

 ナビスコやフォード、その他沢山の工場がメキシコに移転した結果、アメリカ国内の雇用が失われ、失業した中間層に大きなフラストレーションが溜まり、トランプ大統領誕生の原動力となりました。そういった人々の後押しで大統領となったトランプ氏は、公約通りNAFTAを撤回し、メキシコに対する貿易の締め付けを強めることになると思います。

 するとどうなるでしょう。 北米への輸出は無税から関税がかかるようになり、南米への輸出はもっと人件費の安いブラジルや南アフリカなどに元々日本メーカーは工場を持っています。アメリカに対しても、南米大陸に対しても高コスト。つまり、遠いメキシコで生産するメリットは何もありません。

 日本メーカーがメキシコで車を生産する意味は全くありません。

 これが、メキシコシティ便が短命に終わりそうと書いた理由です。

 元々収益の見込めるビジネス客が居るところじゃないと、直行便ビジネスは儲かりにくいと言われています。利用者がとても多いのに、機材が古くて不評だったANAハワイ便がその象徴で、ビジネス客が居ないと儲からないので、なかなか航空会社も投資がしにくいのです。 メキシコシティ便はビジネス客が多く、儲かりそうだから路線ができました。 では、ビジネス客が減るとなると未来は・・・・

まとめ

 だいぶ悲観的な記事となりましたが、メキシコが順調に経済発展すれば、何の心配もいりません。未来永劫この路線は維持されるでしょう。

 また、スターアライアンス便を使えばいつでも行くことはできます。

 しかし、直行便で旅に行けるのは今だけかもしれません。

 新規就航で力を入れて居る路線なので、特に2月就航から少しの間の最初の間は非常に快適なフライトが楽しめるかと思います。

 ぜひ、無くなる前に溜まったマイルでメキシコに行ってみては如何でしょうか。